公衆感電死亡事故の発生について
平成28年3月29日

中部近畿産業保安監督部は、平成27年12月に発生した公衆感電死亡事故について、電気設備の増設工事後の竣工検査が不十分であり、技術基準に違反している状況が長年にわたり見逃され、技術基準違反を確認した後も保安規程に違反して適切に維持管理されていなかったことが判明したことから、設置者に対し厳重に注意するとともに、再発防止対策を徹底するよう指示しました。

機器の破損等による漏電がないよう使用する前に点検を行うこと、万一漏電があった場合に感電や火災を防ぐため、漏電ブレーカーの施設や機器をアースすることが必要です。

各事業場におかれましては、関係法令を遵守するとともに、保安管理を徹底いただきますよう注意喚起します。

 

 ○事故の概要

平成27年12月に、福祉施設の浴槽清掃作業中の職員が、清掃に使用していた水中ポンプにより感電死亡する事故が発生しました。

事故報告によると、水中ポンプのプラグを差したコンセント回路には漏電ブレーカーが無く、水中ポンプにアースがされず、水中ポンプが絶縁不良(別紙参照)であったことが確認されました。

当該コンセント回路は平成20年6月以前に増設工事されていますが、保安規程に違反して竣工検査及び主任技術者の確認を受けていませんでした。

その後漏電ブレーカーが無いことに気付きましたが、保安規程に違反して適切な措置を講ずることなく、常に技術基準に適合するよう維持していませんでした。

また、事故発生後の調査において発見するまで、当該コンセントのアース端子にアース工事がされていないことを見逃していました。(別紙参照)

 

 ○違反内容

電気設備に関する技術基準を定める省令

   第10条 電気設備の接地

   第11条 電気設備の接地の方法

   第15条 地絡に対する保護対策

   第58条 低圧の電路の絶縁性能

 


 
【本発表資料のお問い合わせ先】

  中部近畿産業保安監督部電力安全課

    担当者: 岩田、麥島

   電 話:052−951−2817(直通)