豪雨における保安対策の強化について

2017年4月28日

本年も梅雨の時期が近づいていますが、近年は梅雨期に限らず年間を通じ局所的な豪雨が発生しているため、鉱山においても降雨時における汚濁水・出水等に対して一層の対応・対策の強化が必要となっております。

つきましては、各鉱山において気象状況を的確に把握し、以下を参考に保安管理体制の強化、鉱山施設の管理システムの見直し、緊急時の対応策等の検討を行うとともに、危害及び鉱害防止に万全を期し、保安対策に遺漏のないようお願いいたします。

なお、風水雪害等による被害が発生した場合は、速やかに当部へ報告してくださるよう重ねてお願いいたします。

 

1.巡視体制の強化並びに指揮命令系統の確立等について

① 鉱山内の巡視頻度を増加し、危害・鉱害の発生のおそれがある箇所の早期発見に努めること。なお、鉱山内の巡視の際には、巡視者に危険が及ばないよう十分に配慮すること。

② 危害・鉱害が予想される場合、確実な予防措置を講じ、不測の事態に備え、指揮命令、連絡方法について再度確認を行い関係者に周知徹底するとともに、必要に応じ防災訓練等を行うこと。

③ 予想される危害・鉱害に対し、速やかに応急対策を講じることができるよう、あらかじめ資材(土嚢、スコップ、杭、ブールーシート)等を配置、整備するとともに、必要に応じて防災訓練等を実施すること。

2.露天採掘場について

① 降雨時及び降雨直後には、汚濁水が発生する可能性のある採掘等作業を控えること。

② 表土除去が遅れている箇所は、早急に除去すること。

③ 残壁等において傾斜が急な箇所は、安全な傾斜に修正すること。

④ ベンチフロアの排水路等を整備して、ベンチ法肩が洗掘されることのないようにすること。

⑤ 降雨による落石・転石を防止するため浮石の除去を徹底すること。

⑥ 濁水の流出防止を図るため、降雨が予想される前に沈砂池、沈殿池の容量が確保されているかを点検し、浚渫等の必要な措置を行うこと。

⑦ 場内の排水路、排水ポンプ等を点検・整備すること。

⑧ 原石投入立坑等においては、内部の溜水による突出災害を防止する対策を講じること。

⑨ 鉱山道路の道路側溝を整備し、路肩を強化すること。

3.坑廃水処理施設について

① 排出水の水質監視を強化するとともに、夜間、休日及び緊急時において適正に処理を行える体制を確立しておくこと。

② 集水施設、処理施設等の点検整備を行うこと。

③ 急激な増水に対処するため、施設内外の貯水容量を常に確保しておくこと。

4.集積場及び鉱業廃棄物埋立場について

① 場内水及び場外水の排除施設、非常排水路等の点検整備を行うこと。

② かん止堤の点検を強化し、破損等のある箇所は補修すること。

③ 法面洗掘箇所があるときは補修し、適切な法面の保護工事を行うこと。

④ 降雨時に雨水の場内滞留時間を効率的に運用するため、場内水位は堤頂よりできるだけ低くしておくこと。

⑤ 降雨時及び降雨直後には、汚濁水が発生する可能性のある集積作業を行わないこと。

⑥ 降雨時及び降雨後の巡視頻度を増加し、法面の洗掘、亀裂等の有無、浸潤水位、湧水の変化等を把握すること。なお、巡視の際には、巡視者に危険が及ばないよう十分に配慮すること。

5.その他

施設等の点検整備、補修、清掃等の非定常作業実施前には、作業における危険を回避するため鉱山労働者に必ずリスクアセスメントを行わせるとともに、不安全行為を行わせないよう徹底すること。

 

  • [問い合わせ先]
  • 中部近畿産業保安監督部
  • 鉱山保安課
  • 電話:(052)951-2561(直通)
  • 鉱害防止課
  • 電話:(052)951-2562(直通)

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